女性の不妊手術は合併症リスクが大きい

パイプカットは男性が受ける避妊手術で、本当に手軽な手術方法です。パイプカット手術で切開する場所も陰嚢の目立たないところを1cm程度切るだけなので、身体への負担もかからず日帰り手術で済みます。

基本的に一度手術を受ければその後妊娠することはなく、ほお100%の確率で避妊することができる確実な方法です。後遺症の心配もありません。その点、女性の避妊手術はリスクが大きく、身体のことを考えてもあまりおすすめすることはできません。

例えば、卵管結紮術という女性の避妊手術の中でもメジャーなやり方がありますが、こちらは卵管を糸で縛ることで、卵巣から排卵された卵子が精子と出会わなくするための手術方法です。手術時間も1時間前後かかるので、パイプカット手術の2倍以上の時間がかかります。

しかも、腹腔内にアプローチするため、パイプカット手術のように局所麻酔で済ませるわけにはいきません。全身麻酔で行う大掛かりな手術になります。合併症を引き起こす確率もパイプカット手術より高く、女性の身体に強い負担をかけてしまいます。

女性の避妊手術は経済的リスクも高い

女性の避妊手術は費用も高く、経済的リスクも無視することができません。男性が行うパイプカット手術は入院する必要がなく、日帰り手術で済むので、トータル費用が10万円かからないことも珍しくありません。その点、女性の避妊手術は全身麻酔を使う本格的なものになるので、当然入院する必要があります。一番メジャーな卵管結紮術も日帰り手術はできません。

入院に伴うお金だけでもそれなりにかかりますが、手術自体も10万円以上するので、お金をかけたくない方には不向きな方法です。退院してからも身体の調子が戻るまでに時間がかかってしまいます。

もっと安い手術だと、プラスチック製の器具を子宮内に挿入し、受精卵が子宮内膜に着床しないようにするIUDという方法もありますが、こちらは術後月経量が増えたり月経痛がきつくなるリスクも伴います。ただし費用は卵管結紮術より安く挿入代として3万円前後かかるだけで済みます。

まとめ

卵管結紮術やIUDなど女性の避妊手術はお金もかかる上、身体への負担も大きいので注意しましょう。お金の問題はともかく、身体にかかる負担を考えると、男性にパイプカット手術を受けて貰うメリットの方が大きく双方が心身にダメージを負わずに済むのではないでしょうか。

いずれにしても、手術には避妊できるというメリットだけではなく、デメリットがつきまとうのでパートナーとよく相談の上で避妊方法を決める必要があります。